自力で自分たちの村を守るビッパ達、けしてサトシ達に頼り切らない逸品ドラマ!?

　アニメ感想家トーノZEROのアニメ感想を始めます。

　今日のポケモンDPの感想。

サブタイトル §

「爆走ハガネール！ビッパの村を守れ！！」

あらすじ §

　ロケット団は、落とし穴を掘っている時に意図せず地中のハガネールの頭にスコップを3本突き刺してしまいます。ロケット団は怒りに我を忘れたハガネールに追われます。

　サトシ達は怪我をして迷子になったビッパを助けます。

　ロケット団とサトシ達は偶然出会い、ビッパの村に逃げ込みます。

　そこで、サトシ達はビッパの村を守ることになります。

　ハガネールの頭に刺さったスコップが暴走の原因と気付いたサトシ達は、それを抜こうとしますが2本までしか抜けません。

　ビッパ達は一致協力して最後の1本を抜きます。

感想 §

　ああ、これは本当に良い話ですね。

　どこから切っても良い話です。

　ビッパの村を守る作業の1つ1つが地道な積み重ねで、けして「倒せば良い」という安直な展開になっていません。

　更に、最後の最後、村の住人であるビッパ達自身が勇気を持ってスコップを抜きに行くという展開もいい!　つまり、本来助けられるべき者達が、自力で自分たちを助けたわけです。こういう自分自身の努力を賞賛するドラマは気持ちが良いですね。

　怪我をしたビッパの傷口に貼ったテープが、その後、同族から彼を区別する印になっているという演出的な工夫もいい!　更に、スコップを抜くという作業そのものが、怪我をしたポケモンの治療というモチーフの反復になっていて、このビッパの存在意義が二重に生きています。

　テーマ的にも演出技術的にも、極めて充実した素晴らしい作品です。

　これが見られるのだから、アニメ・ポケモンは素晴らしい!

今回の一言 §

　ヒカリに頭が上がらないニャース。

　この二人もある意味で良いコンビになれるのかも。